今月の主題 高血圧症—最近の動向と展望
治療
α遮断薬
三須 良実
1
,
久保 孝夫
1
Yoshimi Misu
1
,
Takao KUBO
1
1横浜市立大学医学部・薬理学
pp.1714-1715
発行日 1980年11月10日
Published Date 1980/11/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402216754
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1948年,Ahlquistが効果器のアドレナリン性受容体をαとβに分類して以来,α遮断薬は細動脈のα受容体遮断により,拡張,血圧下降を起こすと理解されてきた.しかし近時,交感神経終末側にも,ノルアドレナリン(NA)受容体をはじめ各種受容体があり,NA遊離を制御している事実が明らかになりつつあり1〜3),α遮断薬の作用様式についても,新しい解釈が必要となった.本稿では,NA受容体に関する最近の考え方を解説した後,従来のα遮断薬と新しい型のプラゾシンとを区別して,それぞれの特徴を簡単に記載する.
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