今月の主題 心電図の読み方から不整脈診療へ
不整脈検査の適応
判断に迷うホルター心電図所見
西崎 光弘
1
,
有田 匡孝
1
1横浜南共済病院・循環器内科
pp.1845-1847
発行日 1992年10月10日
Published Date 1992/10/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402901722
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ポイント
1)洞停止とnon-conducted PAC(心室伝導を認めない心房性期外収縮)の鑑別は心室停止前のT波形に注目すべきである.
2)第2度房室ブロックの鑑別にはPR間隔の延長ばかりでなく,ブロック直後のPR間隔が重要である.
3)心室内変行伝導を伴った上室性頻拍と心室頻拍は,QRS波形およびそれに先行するP波や頻拍周期により鑑別される.
4)アーチファクトとの鑑別は体動および自覚症状の有無,T波の存在,PQ,QRS,QT間隔に注目し,両誘導で検討するべきである.
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