今月の主題 内科医のためのCT・MRI
MRI—頭部
頭部MRI診断の進め方
菅 信一
1
1北里大学医学部・放射線科
pp.1048-1051
発行日 1992年6月10日
Published Date 1992/6/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402901547
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MRIが,日常臨床に広く用いられている状況下でのMRI診断の進め方について述べる.頭蓋内疾患に対するMRIの有用性を,従来の診断法であるCTと比較すると,一般的にMRIはCTに比し同等か,それ以上の診断能を持っていると見なすことができる.多くの施設で,MRIとCTの検査依頼は,互いに独立してなされていることが多く,検査の順番も疾患とは無関係にそれぞれの検査の予約状況に従って決まることが多い.しかしながら,このような状況下でもMRIを先行させるべき疾患あるいはCTを先行させるべき疾患がある.表は,それらの代表的なものである.次に主として内科的疾患を対象とした場合の,頭部MRI診断の進め方につき解説する.各種の疾患でのMRI診断については,次の章の各論の項を参考にされたい.
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