特集 抗菌薬の使い方—敵はコロナだけにあらず! 今こそ基本に立ち返る
感染症サイドから考える抗菌薬の使い方—症例をもとに
腎・泌尿生殖器感染症
宮﨑 泰斗
1
1東邦大学医療センター大森病院総合診療・急病センター
キーワード:
複雑性尿路感染症
,
菌血症
,
ESBL産生菌
,
淋菌性腹膜炎
,
薬剤耐性淋菌
Keyword:
複雑性尿路感染症
,
菌血症
,
ESBL産生菌
,
淋菌性腹膜炎
,
薬剤耐性淋菌
pp.1120-1124
発行日 2022年6月10日
Published Date 2022/6/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402228320
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Point
◎腎・泌尿生殖器感染症は特異的な症状を欠く場合など,診断が難しいことがある.
◎大腸菌を代表とする腸内細菌目細菌において,ESBL産生菌やキノロン耐性菌が増加している.
◎ESBL産生菌による敗血症ではカルバペネム系やセフトロザン/タゾバクタムの投与が推奨される.
◎淋菌性腹膜炎は症状が強いものの培養が難しく診断に苦慮することがあるが,核酸増幅法による遺伝子検出検査が有用である.
◎薬剤耐性淋菌が世界的に増加しており,セフトリアキソン耐性株も報告されている.
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