増刊号 総合内科医の必修臨床問題182問
総合内科
Question5 30歳の女性.主訴「頭痛と右手の違和感」
橋本 忠幸
1
1橋本市民病院内科
pp.19-20
発行日 2017年4月1日
Published Date 2017/4/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402224678
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30歳の女性.
現病歴 10年前頃から,月に1度程度の頭痛を自覚していた.その都度市販の頭痛薬で様子をみていたが,3か月前頃から頻度が週に1回程度にまで増した.頭痛は締めつけられるような痛みで悪心を伴っており,2日程度で消失する.頭痛がひどいときは仕事ができずに休むほどである.右側が痛いこともあれば両側性のこともある.閃輝暗点を疑わせるような前兆はない.また時折,左手にピリピリとするような違和感や左手首に巻いている腕時計が痛いような感覚がある.かかりつけ医を受診したところ,脳梗塞の疑いがあると診断され,紹介され来院した.
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