特集 誰も教えてくれなかった—慢性便秘の診かた
座談会
慢性便秘診療の問題点と治療のコツ
中島 淳
1
,
鳥居 明
2
,
福土 審
3
1横浜市立大学大学院医学研究科肝胆膵消化器病学
2鳥居内科クリニック
3東北大学大学院医学系研究科行動医学分野
pp.1308-1315
発行日 2016年8月10日
Published Date 2016/8/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402224305
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中島 現在,慢性便秘の診療においては,これまでになかった作用機序のルビプロストンが使えるようになり,さらに今後も新しい便秘治療薬が登場してくることから,治療方針の変化が予想されます.
しかし,一番の問題は超高齢社会を迎えて患者が非常に増えている一方で,患者側には「便秘で医者には行きづらい」,医師側には「便秘をそれほど真剣に治す必要もないのでは」というような認識のズレがあることです.これはわが国独特の課題ではないかと思うのですが,本日はこうしたことも含め,慢性便秘診療の実地診療について,エキスパートのお二人にお話を伺います.
まずは超高齢社会という視点から,慢性便秘診療にはどのような問題があるでしょうか.
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