特集 胸部画像診断—症状や身体所見からのアプローチ
画像検査法の基本—正常像・正常変異から読影のチェックポイントまで
知っておきたい胸部MRIの基本
藪内 英剛
1
,
川波 哲
2
,
本田 浩
2
1九州大学大学院医学研究院保健学部門
2九州大学大学院医学研究院臨床放射線科学分野
pp.1144-1149
発行日 2016年7月10日
Published Date 2016/7/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402224252
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ポイント
●MRIは胸部単純X線写真とCTの形態診断に付加する情報が得られる場合があり,適応疾患,代表的な撮像法,典型的所見を知っておく必要がある.
●MRI検査の禁忌あるいは慎重に行うべき患者として,①ペースメーカー・人工除細動器・人工内耳の埋め込み術後(禁忌),②閉所恐怖症,③妊婦と胎児(安全性が確認されていない),④体内や体表に強磁性体の金属のある患者,が挙げられる.
●ガドリニウム造影剤を投与すべきでない患者として,①高度腎機能低下患者(eGFR<30mL/分/1.73m2),②ガドリニウム造影剤に対するアレルギーの既往,③気管支喘息,④妊婦,が挙げられる.
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