今月の主題 内科エマージェンシー
緊急検査データの読み方と対応
髄液検査
竹内 郁男
1
,
高木 誠
1
1東京都済生会中央病院・内科
pp.1102-1103
発行日 1989年7月10日
Published Date 1989/7/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402222538
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- 文献概要
●内科エマージェンシーにおける髄液検査の適応
1)中枢神経系の感染症
①急性髄膜炎 とくに急性細菌性髄膜炎は,一刻の診断の遅れが致命的となるので,猶予なく髄液を採取して診断を確定し,適切な抗生物質を開始しなければならない.この疾患では,どの検査より髄液検査が優先する.
②急性脳炎 この疾患が疑われても,神経学的な局所症状を認め,頭蓋内占拠性病変の疑いがあるときは,まずCTを行い占拠性病変を否定した上で髄液検査を行う.
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