演習 —内科専門医による—実践診療EXERCISE
胸痛,呼吸困難
北 祥男
1
,
弘田 雄三
1
1大阪医科大学・第3内科
pp.2077-2078
発行日 1985年11月10日
Published Date 1985/11/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402220029
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55歳の男性,家具店勤務既往歴として19歳時に肺結核の治療を受けたことがある.喫煙歴は20本/日30年間.
入院13日前,同僚と机を運搬中に激しい前胸部痛が出現し,胸痛は数十分続き,胸部不快感,全身倦怠感は翌日まで持続した.2日後より仕事についていたが,10日後より歩行時に軽度の胸部圧迫感,呼吸困難が,11日後より38℃の発熱,咳嗽が出現し,ピンク色の泡沫状喀痰を喀出するようになった.しだいに呼吸困難は増強し,起坐呼吸の状態となり当院を受診した.
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