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略語の解説 4
阿部 正和
pp.431
発行日 1968年4月10日
Published Date 1968/4/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402202157
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ATPS
ambient temperature and pressure,saturated with water vapor:気体は気圧,温度,あるいは共存する水蒸気により容積を変える。したがつてガス分析によつて得られた成績は,その測定時の条件を参考にして比較検討しなければならない。
ATPSとは,測定時の室温,測定時の大気圧で,水蒸気で飽和された状態のことで,採取して得た呼気を測定して得たそのままの値が示される条件のことである。この条件のものを標準状態(STPD,standard temperature,standard pressure,dry),つまり0℃,1気圧で水蒸気を含まない状態に換算して示す必要のある場合がある。たとえば,O2摂取量,CO2排出量のごときはSTPDで表現する約束になつている。また,肺気量,換気量などはBTPS(body temperature,ambient pressure,saturated with water vapor),つまり体温37℃,測定時の大気圧,水蒸気で飽和された状態で表現することになつている。
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