この症例をどう診断する?・15
出題
pp.1380
発行日 1966年10月10日
Published Date 1966/10/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402201488
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症例
女66歳
患者は生来しごく健康で,これといつた病気にかかつたことはなかつた。しかし,健康にはよく注意するたちで,集団検診などは積極的に受けていたが,どこの異常もいわれたことはなかつた。血圧も140前後とのことである。ところが,1月2日の夜半(2時ごろ)急激な前胸部ならびに背部の圧迫感のため眠りからさめた。この胸部の不快感は胸を前後からはさみつけられるような感じであつた。発作後,約20分ぐらいで,自家用車で病院につれてこられたが,胸痛はいまだ持続し,発汗が認められていたが,チアノーゼはなかつた。入院時にオピスタン2ccが注射され,胸痛は発作後60分ぐらいで,徐々に消失している。発作前後を問わず,嘔気,嘔吐はみられなかつた。
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