診断のポイント
オステオポロージス
森永 寛
1
1岡山大温泉研究所
pp.856-858
発行日 1964年9月10日
Published Date 1964/9/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402200457
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副腎皮質ホルモンの功罪
副腎皮質ホルモン剤の臨床への導入によつて,従来これといつた決め手の見当らなかつたいろいろの疾病が一大恩恵を受け治癒するようになつたし,今後もますます臨床目的に応じたステロイドの開発が行なわれるであろうが,他方その使用によつては思いがけぬ各種の副作用の生じうることが認められ,重視すべき副作用として,感染症の合併や消化管潰瘍・精神障害などとともに,オステオポロージスもあげられていることは周知のところであろう。内科領域においてステロイド剤が広く用いられつつある現在,「medicina」でオステオポロージスをとりあげられた理由の一つはここにあると考える。
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