連載 Step up腹痛診察・15
67歳,女性下腹部痛,腹部膨満感
小林 健二
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1聖路加国際病院附属クリニック聖路加メディローカス一般内科
pp.2214-2217
発行日 2014年11月10日
Published Date 2014/11/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402200147
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[現病歴]最近1カ月ほど,間欠的な下腹部の膨満感を自覚するようになった.約1週間前から膨満感に加えて,下腹部の鈍痛を自覚するようになった.痛みの強さはNumeric Rating Scale(NRS)で2〜3/10くらいだった.放散痛はなく,食事や体動による増悪はなかった.痛みは徐々に始まり,1〜2時間持続した.便通は以前から週に3回程度で,緩下剤などは用いていなかった.最近の排便習慣の変化はない.膨満感や下腹部痛は排便後に軽快することもあったが,常に改善するわけではなかった.排便は普通便で血便は自覚していない.食欲はあり,体重減少もない.
[既往歴]虫垂炎(15歳時),左乳癌で手術(51歳時).
[常用薬]リセドロン酸ナトリウム(ベネット®),アトルバスタチン(リピトール®).
[社会歴]喫煙:しない.飲酒:ワイン グラス1杯/回,月に1〜2回程度.
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