特集 ここが知りたい循環器診療―パールとピットフォール
扉
前村 浩二
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1長崎大学大学院医歯薬学総合研究科循環器内科学
pp.1587
発行日 2014年9月10日
Published Date 2014/9/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402107736
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循環器疾患の多くはcommon diseaseですので,その多くは一般内科外来で診療することになります.あるいは他科の専門医が自分の専門外来で,併存する循環器疾患も同時に診療する機会もあります.さらに,交代で内科当直を担当する医師や,first callを担当する若手医師が,循環器疾患の救急患者に遭遇する機会も多いと思います.そのため内科医にとって循環器疾患は必ず遭遇する疾患であり,誰もが診療ができる必要のある疾患です.
米国のように,かかりつけ医が広範な疾患をカバーして,専門医が高度に専門的な診療のみを担当する体制も一つの方向性としてあり,わが国においても,より広い疾患をカバーできる総合診療医の養成が叫ばれています.しかし,患者の専門医指向が強いわが国の現状では,各科の専門医が自分の領域のみでなく,より広い疾患もカバーできることが求められています.
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