連載
目でみるトレーニング
青島 正大
1
,
佐藤 智彦
2
,
河合 盛光
3
1東京医科大学第1内科
2東京大学医学部附属病院呼吸器内科
3氷見市民病院内科
pp.313-320
発行日 2004年2月10日
Published Date 2004/2/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402101018
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問題 361
症例:45歳,女性. 現病歴:1年前に多発性骨髄腫(IgG κ型)の診断を受け,当初外来でメルファラン+プレドニンの投与を受けたが,コントロール不良となったため当科に入院し,化学療法(VAD療法:ビンクリスチン+アドリアマイシン+デキサメタゾンを4日投与,4日休薬後,4日間のデキサメタゾン単独投与)を受けていた.3コース目のVAD療法開始後10日目の夕方から,38℃台の発熱と息苦しさを自覚.翌日には乾性咳嗽が加わり,息苦しさが増強した.
身体所見:意識清明,体温38.2℃,脈拍108/分・整,呼吸数26/分・整,血圧114/60mmHg.胸部聴診にて,第3肋間胸骨右縁Levine3/6度の収縮期駆出性雑音を聴取.呼吸音に異常なし.末梢性チアノーゼを認めるが,ばち指なし.表在リンパ節を触知せず.
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