今月の主題 臨床行動に結びつく検査戦略
検査戦略の正しい理解
基準範囲・臨床判断決定値とその正しい利用
高木 康
1,2
1昭和大学病院臨床検査部
2昭和大学病院医学部医学教育推進室
pp.748-750
発行日 2004年5月10日
Published Date 2004/5/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402100787
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ポイント
“正常値”は「正常」と「異常」の判別値的要素を含むので,“基準範囲”を使用する.
“基準範囲”は「検査値のものさし」であり,生活習慣などを同じくする比較対照群の値である.
疾患と非疾患の鑑別には“病態識別値”を設定し,検査の標準化が徹底すれば,どの施設・医師でも使用できる.
“意志決定値”は経験を踏まえて,医師個人が設定すべきである.
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