今月の主題 アルコールと内科疾患
アルコールの飲み方と生活
アルコールの血中濃度とヒトの行動
塚本 昭次郎
1
,
内ヶ崎 西作
1
,
磯部 英二
1
1日本大学医学部社会医学講座法医学部門
pp.1531-1533
発行日 2005年9月10日
Published Date 2005/9/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402100259
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
ポイント
飲酒後の酩酊度は遺伝的個人差の存在により,必ずしも飲酒量と一致しない.
血液中エタノール濃度4mg/ml程度で昏睡状態が起こる.
生体中のエタノール濃度は飲酒量を反映するが,アセトアルデヒド濃度は異なる.
飲酒により赤ら顔になる人(flusher)はアセトアルデヒドの上昇で急性的な悪酔状態になりやすい.
「一気飲み」は生体中のエタノール濃度を急速に上昇させ,急性アルコール中毒を惹起させるため死の危険を伴う.
道路交通法の酒気帯び運転は呼気中アルコール濃度0.15mg/l,血液中アルコール濃度0.3mg/mlである.
Copyright © 2005, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.