特別企画 日本ふれあい福祉学会 第3回全国大会より
コミュニティづくりを目指して—地域医療と地域ケアの結合—地域医療の立場から・2
松浦 尊麿
1,2
1五色町健康福祉総合センター
2五色診療所
pp.138-142
発行日 2002年2月15日
Published Date 2002/2/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1401902679
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私は五色町の健康福祉総合センターに所属していますが,このセンターは五色町の健康づくり,住民のケアなどを,健康,福祉面からトータルにマネジメントしています。私たちは住民の自主的実践組織にもかかわっていますし,このグループ活動をしている人たちから,これからのあり方などについていろいろと提起を受けています.
地域で実践をする際に,この活動が果たして効果があるのか,良いことかどうかを検証しながらやらなければなりません.私たち地域実践者はただ事業をこなしているだけに陥ることが多く,その点が欠けがちです.大学などの研究者と一緒に,私たちが行っていることを検証していくことも大切です(図3).その中で個々のテーマについて疫学的分析などにより課題を提起していただき,それを次年度の計画に反映していくというように,アカデミズムと実践現場が手を組んで実践のレベルを上げていくことが非常に大事です.日本では地域実践とアカデミズムの共同推進体制が今なお十分にできていません.
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