特別企画 O-157への保健所の対応—住民への広報活動を中心に
岡山県邑久地域保健所における住民への広報
發坂 耕治
1
1岡山県邑久地域保健所
pp.713-714
発行日 1996年10月15日
Published Date 1996/10/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1401901568
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平成8年5月24日から6月4日にかけて,岡山県邑久町において病原性大腸菌O-157による食中毒事件が発生した.5月28日に医療機関から第1報が入り,保健所では有症者調査や水質検査,共同調理場の施設検査などを行うとともに,菌陽性者への指導や広報活動を行った.
病気の予防をすすめる上では,住民が病気を理解し納得して正しい行動をとる必要がある.ところが,O-157についてはその生態や疫学面,臨床面で不明な点も多く,理解と納得ができにくい面もある.また,チラシなど配布することと,住民に周知したことは違うことに留意しておく必要がある.
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