連載 衛生行政キーワード・153
内閣感染症危機管理統括庁
串間 琢郎
1
,
髙山 啓
1
1内閣官房内閣感染症危機管理統括庁
pp.421-424
発行日 2024年4月15日
Published Date 2024/4/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1401210281
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はじめに
2019年末に中国で原因不明の肺炎が集団発生して以降、3年以上にわたりわが国では政府を挙げて新型コロナウイルス感染症対策に取り組んできた。その結果として、わが国は感染者数・死亡者数ともに他の主要先進国と比べても低水準であった。その一方で、対策の実施に当たっては大きな混乱が生じ、これまでにさまざまな課題や反省点も指摘されている。
次に発生する感染症危機に備えるため、2023年9月に内閣官房に内閣感染症危機管理統括庁(以下、「統括庁」という。)が新たに設置された。
本稿では、コロナ禍を経て統括庁を設置することとなった経緯、統括庁の所掌事務と組織体系、統括庁設置後の動きと今後の予定について概説する。
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