連載 衛生行政キーワード・100
厚生労働省における薬物依存症対策
松﨑 尊信
1
,
福生 泰久
2
,
諸冨 伸夫
2
1厚生労働省社会・援護局障害保健福祉部精神・障害保健課 心の健康支援室
2厚生労働省社会・援護局障害保健福祉部精神・障害保健課
pp.264-265
発行日 2015年4月15日
Published Date 2015/4/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1401208161
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薬物乱用の防止について,厚生労働省は「第四次薬物乱用防止五か年戦略」(2013年8月薬物乱用対策推進会議で策定)に基づいて,取締り・規制の強化や,薬物乱用防止のための啓発活動に取り組んでいる.一方,依存症については,依存症の治療を行う医療機関が少ないことや,治療を行っている医療機関の情報が乏しいことなどの理由により,依存症者が必要な治療を受けられないという現状があり,依存症の具体的な対応策の検討が喫緊の課題となっていることが指摘されていた.
そこで,依存症対策について,厚生労働省は,有識者や当事者等による「依存症者に対する医療及びその回復支援に関する検討会」を開催し,2013年3月,今後の依存症対策の方向性について,報告書をとりまとめた.
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