特集 アジア諸国の産業保健
国際的—地球的レベルでみたアジアの産業保健
山口 誠哉
1
Seiya YAMAGUCHI
1
1筑波大学(社会医学系)疫学
pp.306-314
発行日 1980年5月15日
Published Date 1980/5/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1401206080
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■はじめに
昭和54年10月22日から28日まで韓国の首都ソウルにおいて,第9回アジア産業保健会議が開催された.この会議は3年に1回,国際産業衛生会議の間に開催されることになっているが,前回,すなわち第8回会議は昭和51年10月27日から11月1日まで東京において行なわれ,これは日本にとって第2回目の会議招請であった.
アジア産業保健会議は,その第1回会議が故暉峻博士(当時,労働科学研究所初代所長)の提唱により昭和31年東京で開かれて以来,その会場はカルカッタ,マニラ,ジャカルタ,ボンベイ,マニラ,ジャカルタと移り,昭和51年の東京につづいて昭和54年のソウルとなったのである.
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