特集 職業病
疫学における職業の意義
I.各種疾患の疫学における職業の意義
腸管系伝染病
小張 一峰
1
1駒込病院
pp.543-544
発行日 1962年10月15日
Published Date 1962/10/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1401202572
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疾病と職業という命題を疫学的背景において考察する時,癌,循環器疾患などのように,職業が原因的なものとしてとり上げられる,すなわち職業がまずあって,次に疾病が問題になってくる。ところが,病原細菌の経口感染による急性腸管系の伝染病の場合は,むしろ疾病があって,次にその職業が問題になってくる。いわば,因果関係の相反するものが1つのシンポジウムの中にとり上げられている証であるから,他の演題と共通の論旨を欠く点をご了承願いたい。
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