原著
札幌市北保健所管内住民の高血圧集団検診について
向当 良司
1
,
東 堅治
1
,
小島 良友
1
,
福井 セキ
1
,
斉藤 佳子
2
,
奥村 利雄
2
1札幌市北保健所
2北海道大学医学部第一内科教室
pp.764-770
発行日 1959年12月15日
Published Date 1959/12/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1401202227
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I.緒言
近年,結核死亡が激減した反面,脳溢血,悪性腫瘍,心臓疾患等の比較的高年層に多発する疾患による死亡率が高位を占めるようになり,従つてこれらの所謂成人病を予防し,その死亡率を低下させることが予防医学上の新しい課題として注目されるようになつた。
われわれは成人病予防対策の一環として,まず脳溢血の主要原因である高血圧症をとりあげることとした。従来,高血圧の集団検診は医療関係機関1)2)3)4)5)が実施したという例はかなり多いが,保健所が実施したという報告は少い。われわれは,先に札幌市北保健所管内(北光・鉄東・鉄西・幌北・元町・篠路・新琴似・各出張所地区)住民について高血圧の集団検診を実施したので,その成績を報告する。
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