特集 食中毒
注目すべき食中毒例
ふぐ中毒
pp.43
発行日 1954年9月15日
Published Date 1954/9/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1401201456
- 有料閲覧
- 文献概要
昭和23年1月18日布施市在住の名村A(男46才)は,同市永和市場内の某魚商より「ほんふぐ」1匹の片身(約350匁)外その内臓(白子,肝)を購入し,午後7時頃から家族親類6名でそのふぐをすき焼にして摂食した。名村Aはもともとふぐが大好きであつたので他の人より沢山食べたが,6名中2名はふぐを食べなかつた。
ふぐを食べた4名の中先ず名村B(女19才)が食後間もなく手足,唇のしびれを訴え近所の医師に診てもらい,注射をしてもらつて帰つてきた。その時Aは就床していたが,家人が心配して様子を聞いたところ,多少しびれを感ずるが気のせいだろうと云つてそのまま臥床していた。
Copyright © 1954, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.