特集 認知症のケア
扉
pp.661
発行日 2014年10月15日
Published Date 2014/10/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1401103106
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平成24(2012)年6月,厚生労働省認知症施策検討プロジェクトチームから,これからの認知症施策の基本的な考え方が示されました.「認知症の人は,精神科病院や施設を利用せざるを得ない」という考え方を改め,「認知症になっても本人の意思が尊重され,できる限り住み慣れた地域のよい環境で暮らし続けることができる社会」の実現を目指すというものです.
このような社会の実現に向け,重要視されているのが認知症の人へのケアであり,「ケアの流れ」を変えていくことが基本目標として掲げられました.これまでの「自宅→グループホーム→施設あるいは一般病院・精神科病院」というような不適切な「ケアの流れ」を,むしろ逆の流れとし,事後的な対応から,早期診断・早期対応にその流れを変えていくことが求められています.
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