特集 救急医療を救う
扉
pp.981
発行日 2010年12月15日
Published Date 2010/12/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1401101965
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救急医療は「医の原点」であるといわれます.原点だけに,初期救急から高度救命救急まで,あるいは小児救急や精神科救急,災害時救急など派生分野は幅広く,保健所を始めとする公衆衛生機関の関わりも増加しています.
しかし,高齢化等の影響で救急需要が増え続けるなか,医療のコンビニ化と表現されるように,軽症患者の深夜救急受診の増加や救急車の安易な利用などが社会問題化しています.また,救急車による搬送先(受け入れ病院)がなかなか見つからず患者が亡くなったケースや,医師の離職等により救急の看板を返上する病院が増えているといった問題が大きく報道されるなど,「救急医療は崩壊寸前」という警鐘も聞こえてきます.
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