視点
歯科医師が行政で働くという選択肢
井後 純子
1
1愛知県半田保健所
pp.710-711
発行日 2009年10月15日
Published Date 2009/10/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1401101651
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歯科医師が行政で働くという選択肢がある.私の場合,歯学部卒業前に,愛知県行政が歯科医師の募集をしていることを知った.だが,このときの私は全く違うところに興味があった.多くの歯学部学生が当たり前のように進む臨床医の道を,私もご多分に漏れず目指すこととした.このとき,若気の至りか,多くの夢を描きながら,自らの進む道に無限大の可能性を感じていた.
様々な出会いが,生きる過程において,その人の人生を左右するという.私が行政に身を置くことになったのも,ある友人の結婚式での出会いがきっかけであった.私自身の記憶にはないが,恩師もこの結婚式に出席していたようで,臨床ではなく行政に向いていると思わせる何かを当時の私は持っていたらしい.後日聞いた話であるが,この恩師のインスピレーションが働き,「行政に向いている人物を発見した!」と思わせたのだそうだ.
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