特集 うつの時代―うつ病を改めて理解する
扉
pp.343
発行日 2008年5月15日
Published Date 2008/5/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1401101311
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厚生労働省や自治体による自殺対策が進められてきていますが,自殺による死亡者数は減少の兆しをみせず,相変わらず毎年3万人を超える水準で推移しています.そして,その背景には膨大な数のうつ病患者が存在していることが推定され,まさに現代は「うつの時代」と言えると思われます.
本誌では,2005年5月号(69巻5号)の特集「こころの健康問題への挑戦」の中で,地域での自殺対策,うつ病対策やうつ病に関連した疫学を取り上げ,また2007年4月号(71巻4号)の特集「過労死,過労自死」の中で,労働,職場でのうつ病の問題を取り上げました.しかし,保健所や市町村で受けるうつ病についての相談は,中高年や労働に関連したものだけではなく,高齢者や子どもを含む幅広い年齢層を対象としたものであると思われます.
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