活動レポート
自己申告におけるウエスト周囲径の有効性―減量チャレンジラリー参加者の場合
久保田 晃生
1,2
,
永田 順子
1
,
杉山 眞澄
1
,
藤田 信
3
1静岡県総合健康センター
2九州保健福祉大学大学院(通信制)社会福祉学研究科博士課程
3静岡県賀茂健康福祉センター
pp.801-804
発行日 2007年9月15日
Published Date 2007/9/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1401101158
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緒言
肥満は,生活習慣病を発症させる危険因子の1つとして知られている.しかし,2004年の厚生労働省における国民健康・栄養調査1)の結果を見ると,中高年では肥満(BMI25以上)に該当する者の割合が高く,特に男性では40歳代(32.8%)と50歳代(30.8%)で30%を超えていた.このような背景から,日本内科学会を中心とした関係8学会は,肥満による生活習慣病の発症や重篤化を防ぐため,2005年にメタボリックシンドローム(内臓脂肪症候群)の定義と診断基準を示した2).
メタボリックシンドロームの診断基準の中には,ウエスト周囲径が必須項目としてあり,男性85cm以上,女性90cm以上が基準値とされている.ウエスト周囲径は,メジャー等があれば,各自で比較的簡便に測定することが可能であることから,生活習慣病を予防するための健康づくりを実践する動機付けとしても活用できるのではないかと考えられる.
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