特集 性差医療から考える―患者の望む医療とは?
扉
pp.729
発行日 2007年9月15日
Published Date 2007/9/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1401101139
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米国では,1980年代より科学的根拠に基づく医療(Evidence Based Medicine:EBM)の推進を背景として,女性医学・医療が進展しました.2000年頃よりわが国にも性差医学・医療の概念が導入され,大学病院等医療機関における3分診療が問題となる中,国や自治体の医療政策とも相まって,患者のニーズに応える医療として女性専門外来が注目されるようになりました.
2001年にわが国初の女性専門外来が設置されて以来,全国で女性専門外来を設置する医療機関は急速に増加し,5年間でその数は350を超え,男性専門外来も50施設に及んだと言います.患者のニーズも,当初の「女性医師にゆっくり訴えを聞いてもらいたい」というものから,「性差医療に精通した知識・経験を持つ医師の診察を期待する」ものへと進化しつつあると言われます.
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