連載 世界を見て,日本を見る.Public Health Opinion・1
Johns Hopkins Bloomberg School of Public Healthでの教育の現状と今後の日本での公衆衛生教育への提言
五味 晴美
1
1南トリノイ大学医学部感染症科
pp.72-74
発行日 2004年1月1日
Published Date 2004/1/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1401100350
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筆者は,2002年7月から2003年5月まで,米国東海岸ボルチモアにある公衆衛生大学院(The Johns Hopkins Bloomberg School of Public Health,以下JHSPH)にて,Master of Public Health(MPH)の11カ月のコースを受講した.その経験をもとに,本稿では米国における最新の“Public Health”教育の現状につきその教育方法(Teaching Style)を中心に報告し,今後の日本の“Public Health”教育への提言を行いたい.
JHSPHは,US News and World Report社の最新の全米公衆衛生大学院ランキングで継続して第1位を誇り,米国の公衆衛生教育のメッカとも言える,1).現在,JHSPHには,10の独立したDepartmentが存在する(図1).教育,研究などにあたるスタッフの数も非常に多い(研究などで短期,非常勤で勤務するスタッフも含めると,正確な数字を把握するのは困難である).
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