特集 飛ぶ無痛Caféコラボ!無痛分娩のアクティブバース 動ける麻酔と動かす助産
扉
pp.455
発行日 2025年12月25日
Published Date 2025/12/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.134781680790060455
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都市部を中心に,硬膜外鎮痛を用いた経腟分娩(いわゆる無痛分娩)を選ぶ女性が急増しています。それに伴い,硬膜外鎮痛を用いた「いいお産」を実現するための助産技術が必要になっています。
例えば「痛み」以外の指標によって分娩進行を把握・予測することや,硬膜外鎮痛下で有効な陣痛と児の回旋を促すこと,妊娠から出産,産後を通して女性の主体性を引き出し尊重する関わりなどが,医療安全と両立して求められます。
本特集は,助産師・田辺けい子さん,麻酔科医・日向俊輔さん,産科医・野口翔平さんが行う無痛分娩の学びコミュニティ「飛ぶ無痛Café」とのコラボレーションで実現しました。硬膜外鎮痛下でも,女性が自分の身体と心に向き合い,出産のプロセス全体に能動的に参加する「無痛分娩のアクティブバース」を実践するための知識と技術を解説していただきます。
言わずもがなではありますが,「いいお産」は「痛みがない」というだけでは実現できません。そして無痛分娩を選んだ女性にも,いいお産をする権利があります。その権利を守るためには,助産師の力が不可欠だと思いませんか?
どんな出産方法でもアクティブバースが可能であることを,助産師の実践によって証明していきましょう。

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