特集 慢性炎症と運動療法—運動による炎症制御の可能性
EOI(essences of the issue)
pp.1402-1403
発行日 2025年12月15日
Published Date 2025/12/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.091505520590121402
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本特集では,慢性炎症が血管老化,生活習慣病,心不全,筋疾患,変形性関節症,がんなど多岐にわたる疾患の病態基盤であることを示し,その抑制に運動がきわめて有効であることを論じています.運動は,細胞老化の制御,免疫細胞の機能変化,アディポカインバランスの是正などを介して,全身・局所の慢性炎症を軽減します.多様な疾患に対する運動の幅広い抗炎症効果を,細胞・分子レベルから全身機能まで多角的に解説し,理学療法士による継続的な個別化された運動介入が,疾患の進行を断ち切り,管理と予防にきわめて重要であると提言しています.

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