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編集後記
竹内 学
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1長岡赤十字病院消化器内科
pp.1521
発行日 2025年10月25日
Published Date 2025/10/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.053621800600101521
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本増大号は恒例企画ともなっている「胃と腸」式読影問題集である.あたかも早期胃癌研究会に自ら出席し,読影した気分を味わえる1冊となっている.
さまざまな消化管疾患に対するAI画像診断ツールが浸透しつつあるが,自ら培った力で画像診断,特に内視鏡診断を行うことは,依然内視鏡医にとって魅力でありかつ極めて重要である.的確な診断を行うためには,どのような画像撮影をするか,あるいはX線やEUSなども加味しどのようなストラテジーで所見を解釈するかが大切であり,それを知る必要がある.通常内視鏡・色素内視鏡や拡大内視鏡,消化管造影,EUS所見の整合性の有無や病変の全体像あるいは局所の所見などを総合的に評価することにより適切な診断に至ると考える.本増大号では各臓器における上皮性・非上皮性,腫瘍性・非腫瘍性など多くの疾患に対する“各種画像の撮影方法および読影方法のポイント”のみならず,“病理所見をもとにした画像とのfeedback”も含め解説いただいた.内視鏡医にとってこれまで以上にきれいな画像撮影,さらにはよりよい診断手順に導ける問題集形式の一冊にしたい,との趣旨で各臓器のスペシャリストに執筆をお願いしている.

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