書評
基礎から学ぶ 楽しい疫学 第5版—中村 好一 著
家入 香代
1
1国際医療福祉大看護学科
pp.1047
発行日 2026年7月15日
Published Date 2026/7/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.048812810680071047
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本書の著者である中村好一先生には,2001年より自治医大公衆衛生学教室の研究会においてご指導をいただいてきた。私にとって先生は,公衆衛生学・疫学の師匠であり,常に穏やかでありながら,学問に対しては一切の妥協を許さない「優しく厳しい」研究者である。そんな中村先生の姿勢は,本書全体の随所に息づいている。
『基礎から学ぶ楽しい疫学』は,初版刊行以来,疫学を学ぶ多くの学生・専門職に読み継がれてきた名著である。第5版においても,その基本的な姿勢は変わらない。すなわち,「疫学は決して難解な理論の集積ではなく,現実の健康問題を考えるための思考の道具である」という一貫したメッセージである。本書は,専門用語や数式に立ちすくむ読者に対し,「なぜそう考えるのか」「何がわかれば次に進めるのか」という問いを丁寧に投げかけ,章をめくるごとにその答えへと導いていく構成になっている。

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