書評
行動経済学で学ぶ感染症—武藤 義和 著
忽那 賢志
1
1阪大大学院・感染制御学
pp.945
発行日 2026年6月15日
Published Date 2026/6/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.048812810680060945
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武藤義和先生の著作『行動経済学で学ぶ感染症』は,他の診療科から感染症のコンサルテーションを受ける医師や,病院内の感染対策を担当している医療従事者にとって,どうすれば業務を円滑に進めさせることができるのかという日ごろの悩みの大きなヒントとなる作品である。
武藤先生は国立国際医療研究センターで勤務していた際に私の後輩であったわけだが,彼がこのような作品を書き上げるというのはとても意外であった。私の彼のイメージは「『プレジデント』というオッサンが読む雑誌を読んでいる」「マリオカートがめちゃくちゃうまい」「とにかく滑舌が悪い」というもので,当時はこのような作品を作り上げるとは思っていなかった。とはいえ,コロナ禍においては彼は病院内のコロナ診療や感染対策だけでなく,論文の執筆,世間への情報発信など八面六臂の大活躍を見せており,彼の処理能力の高さやコミュニケーション力にうならされていたものである。

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