増大号 超実践! 病理で迫るがんゲノム医療—検査から治療まで
6章 これからがんゲノム医療を学ぶ人のために
—関連資格の種類と取得・更新方法—がんゲノム医療コーディネーター
須賀 淳子
1,2
1京都大学医学部附属病院がんセンターがんゲノム医療部
2現 京都橘大学健康科学部臨床検査学科
キーワード:
がんゲノム医療コーディネーター
,
臨床検査技師
Keyword:
がんゲノム医療コーディネーター
,
臨床検査技師
pp.1210
発行日 2025年10月15日
Published Date 2025/10/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.048514200690101210
- 有料閲覧
- 文献概要
- 参考文献
はじめに
がんゲノム医療コーディネーター(cancer genome medical coordinator:CGMC)は,がんゲノム医療が円滑に進むよう調整を行う役割を担っている1).
CGMCの公的な資格はないため,「がんゲノム医療コーディネーター研修会」という厚生労働省の委託事業として,日本臨床腫瘍学会が事務委託先となり,がんゲノム医療中核拠点病院(13施設合同開催)により企画・主催され,受講修了証が発行されている.
研修の対象者は,がんゲノム医療中核拠点病院・がんゲノム医療拠点病院・がんゲノム医療連携病院および,それ以外のがん診療連携拠点病院などに勤務する看護師,薬剤師,臨床検査技師,認定遺伝カウンセラー®となっている.
また厚生労働省は,「がんゲノム医療に携わる医療従事者に対して,自らが連携するがんゲノム医療中核拠点病院が開催するがんゲノム医療に係る研修等の受講を促すこと.また,業務に関係する講習会等の受講を促すこと.がんゲノム医療に携わる者は,当該研修等を受講していることが望ましい」2)と示し,このがんゲノム医療コーディネーター研修会が業務に関係する講習会など,研修などに該当すると思われる.
Copyright © 2025, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.