特集 ラインナップ! 小児泌尿器科の手術,余さずお見せします
〈泌尿器科医がジェネラルに習得したい手術〉
精巣捻転・精巣外傷—どんな場合に手術が必要か? どのようなオペをすべきか?
西盛 宏
1
,
林 千裕
1
1神奈川県立こども医療センター 泌尿器科
キーワード:
精巣捻転
,
精巣破裂
,
精巣鞘膜パッチ
Keyword:
精巣捻転
,
精巣破裂
,
精巣鞘膜パッチ
pp.848-852
発行日 2025年9月20日
Published Date 2025/9/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.038523930790100848
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▶ポイント
・精巣捻転が疑われる場合まずは用手的捻転解除を行うが,たとえ症状所見の改善が得られても捻転が残存している可能性があるため,その後すみやかに精巣固定術を行う.
・精巣温存の条件が悪い単精巣症例,精巣破裂において精巣内容が大きく露出している症例では,精巣コンパートメント症候群を回避する目的で精巣鞘膜パッチを検討する.
・精巣破裂において受傷後3日以上経過すると精巣摘除の可能性が高くなる.精巣破裂の最も有意な所見であるエコーでの精巣輪郭の不規則性を認めた場合は,すみやかに修復する.
*本論文中,[▶動画]マークのあるものにつきましては,関連する動画を見ることができます(公開期間:2028年9月末まで公開).

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