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あとがき・次号予告
佐々木 雅一
pp.80
発行日 2026年1月1日
Published Date 2026/1/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.030126110540010080
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最近,大手臨床検査センターと検査試薬メーカーの工場を見学する機会をいただき,大変興味深く拝見しました.どちらの現場でも印象に残ったのは,あれほど膨大な業務量にもかかわらず,実際に従事する人の数が想像以上に少ないことです.業務の効率化を徹底した結果であり,医療機関で働く私たち以上にその取り組みが進んでいることを実感しました.しかも,その効率化が単なる省力化にとどまらず,品質の維持・向上としっかり両立している点にも驚かされました.現場ではクオリティ・マネジメントを強く意識した業務運営が行われており,異なる業種ならではの工夫や視点に多くの刺激を受けました.私たちの現場でも,見習うべき点が少なくありません.
医療現場では以前から,医師の時間外労働や過重労働が問題視され,その解決策としてタスク・シフト/シェアが注目されてきました.現在では,単に労働負担を減らすだけでなく,多職種連携を基盤に,各職種がそれぞれの専門性を最大限に発揮できる体制づくりへと発展しています.

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