増大号 極める!呼吸機能検査 患者を診る力が成功のカギ
4章 フローボリューム波形と患者状態から読み解く失敗例とその対応(努力肺活量測定)
息こらえ(声掛けが遅い)
清水 康平
1
1東邦大学医療センター大森病院臨床生理機能検査部
キーワード:
声掛けのタイミング
,
外挿気量増加
,
ピークフロー低下
Keyword:
声掛けのタイミング
,
外挿気量増加
,
ピークフロー低下
pp.204-205
発行日 2025年2月1日
Published Date 2025/2/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.030126110530020204
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原因分析
一番起こるアーチファクト(失敗例)である.原因としては,患者側と検者側の両方に起こりうる.患者側の場合は理解不足であるときや,患者自身が勢いよく吐こうとして吐き出す前に息こらえをしてしまうことがある.検者側の場合は,特に検査をやり始めた人に多い.患者の最大吸気を見極めることや声掛けのタイミングがずれてしまうことで発生する(図1).
*本論文中、[▶動画]マークにつきましては、関連する動画を見ることができます(公開期間:2028年2月29日まで)。
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