書評
—石井 大太,徳田 安春 編—フィジカル大全—読んで,見て,聴いて,身体診察を完全マスター
山中 克郎
1
1諏訪中央病院
pp.1069
発行日 2026年6月10日
Published Date 2026/6/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.002576990630071069
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かつて新型コロナウイルス感染症の拡大によって,私たちは「触れない診療」を余儀なくされた.聴診器を胸に当てることさえもためらわれた時代を経て,いま,身体診察の意味があらためて問われている.
AI時代を迎え,医学知識の「暗記」にはかつてほどの価値がなくなりつつある.むしろ,患者が語る言葉の背景にある「物語」に耳を傾け,意味付けを施し,適切な問診と身体診察によって診断に迫る力が,これからの臨床医には求められているのだ.

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