特集 アクションに繋げる能動的心電図読影—プライマリ・ケア医のための実践知
ER・病棟で遭遇する心電図
49 心筋梗塞後の心室頻拍
林 高大
1,2
1トロント総合病院
2湘南鎌倉総合病院循環器科
キーワード:
心室頻拍
,
maximum deflection index
,
MDI
,
カテーテルアブレーション
,
植え込み型除細動器
,
ICD
Keyword:
心室頻拍
,
maximum deflection index
,
MDI
,
カテーテルアブレーション
,
植え込み型除細動器
,
ICD
pp.1486-1488
発行日 2025年8月10日
Published Date 2025/8/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.002576990620091486
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症例
70代男性.陳旧性心筋梗塞の既往があり,右冠動脈は閉塞し,左主幹部には軽度の狭窄を認める.持続性心室頻拍の既往があり,数年前に植え込み型除細動器(ICD)が植え込まれている.植え込み後,アミオダロンおよびβ遮断薬の内服治療を行っていたが,複数回の抗頻拍ペーシングが必要となっていた.
本患者は,ICDのショックを複数回受け,救急外来を受診.そのまま入院し,カテーテルアブレーションを施行する方針となった.すでにICDが植え込まれているため,来院時(心室頻拍時)の12誘導心電図は取得されていない.その代わりに,カテーテル治療室で誘発された12誘導心電図を提示する(図1).

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