69 システムで病棟急変を未然に防ぐには

POINT

●院内心停止の死亡率は高く，早期の状態悪化の認知と対応が重要である．

●迅速対応システム（RRS）は，悪化の兆候を早期に捉えて適切な介入を行うことを目的とする．

●RRSは起動要素，対応要素，システム改善要素，指揮運営要素の4つの要素で構成される．

●起動要素では，早期警告スコア（EWS）の電子化や患者・家族による起動が近年の動向である．

●対応要素では，チーム構成や介入のタイミングによってmedical emergency team（MET），rapid response team（RRT），critical care outreach team（CCOT）に分けられる．