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書評
杉田 克生
1,2
1千葉大学子どものこころの発達教育研究センター客員教授
2第2北総病院神経発達研究センター長
pp.615-615
発行日 2026年8月1日
Published Date 2026/8/1
DOI https://doi.org/10.34433/ch.0000001317
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診療現場では,平均的な行動から外れたヒトを「発達障害」として分け,各障害名を細分類してきた.その結果,「発達障害」のヒトは正常から逸脱した異常として扱われ,人間としての同一性がみえなくなっている.正常か否かと分けるのではなく人間の多様性とみることで,新しい社会や人間関係を創造していくことが重要である.多様性は本来,インクルーシブと対となる概念である.社会への不適応要因は個人ごとに多様であり,必要なアセスメントを実施し,発達支援方策を個別に考案し社会参加を可能とすることが求められている.そのための思考プロセスを熟達者である著者が実践的に開示している本書は,他に類を見ない.

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