特集 かかりつけ医からみた糖尿病診療
糖尿病の治療・予防対策 糖尿病治療における薬剤選択の考え方
秋山 優
1
,
谷澤 幸生
1山口大学医学部附属病院 第三内科
キーワード:
多剤併用療法
,
糖尿病
,
Dipeptidyl-Peptidase IV Inhibitors
,
Glucagon-Like Peptide 1 Receptor Agonists
,
SGLT2 Inhibitors
Keyword:
Drug Therapy, Combination
,
Sodium-Glucose Transporter 2 Inhibitors
,
Diabetes Mellitus
,
Dipeptidyl-Peptidase IV Inhibitors
pp.295-300
発行日 2022年3月1日
Published Date 2022/3/1
DOI https://doi.org/10.34433/J00697.2022138871
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<Headline>1 病態に応じた糖尿病薬を選択する。肥満がありインスリン抵抗性が強い症例ではインスリン分泌非促進系薬であるビグアナイド薬やSGLT2阻害薬、やせ型でインスリン分泌が低下している症例ではインスリン分泌促進系薬であるDPP-4阻害薬がよい適応となる。2 SGLT2阻害薬、GLP-1受容体作動薬による心・腎保護作用が報告されるようになり、心血管病や慢性腎臓病を有する患者、ハイリスク患者には投与を積極的に考慮してもよい。3 高齢者では厳格な血糖コントロールにより低血糖リスクが高まり、結果的に不利益となる可能性があり安全性に配慮した処方を心がける。
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