特集 慢性便秘症診療の最前線
治療 上皮機能変容薬とIBAT阻害薬
中島 淳
1
,
三澤 昇
,
日暮 琢磨
1横浜市立大学 医学部肝胆膵消化器病学教室
キーワード:
下痢
,
腹痛
,
便秘
,
Lubiprostone
,
Linaclotide
,
ATP Binding Cassette Subfamily B Member 11
,
Elobixibat
,
薬物投与量漸減
Keyword:
Lubiprostone
,
Constipation
,
Diarrhea
,
Abdominal Pain
,
ATP Binding Cassette Transporter, Subfamily B, Member 11
,
Drug Tapering
,
Linaclotide
,
Elobixibat
pp.75-80
発行日 2022年1月1日
Published Date 2022/1/1
DOI https://doi.org/10.34433/J00697.2022096555
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<Headline>1 上皮機能変容薬は小腸から腸液の分泌を促進することによる機序の便秘薬でリナクロチドとルビプロストンがある。2 ルビプロストンは副作用としての悪心と下痢があるが、副作用発現で投与量を減らすことで有効性が担保されながら忍容性が高まる。3 リナクロチドは便秘薬としての作用に加え腹痛低減効果があり、過敏性腸症候群に有効である。4 エロビキシバットは回腸での胆汁酸再吸収を阻害することで大腸への胆汁酸流入量を増やすことによる便秘薬である。主な副作用は下痢と腹痛である。
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