特集 内科外来でみる急性腹症診療:見落とさないコツ
見落としてはいけない消化器以外の疾患 血管系疾患
重松 邦広
1
1国際医療福祉大学三田病院 血管外科
キーワード:
インターベンショナルラジオグラフィー
,
急性腹症
,
血栓溶解療法
,
大動脈破裂
,
X線CT
,
腸間膜血管閉塞症
,
動脈瘤-解離性
,
血栓除去術
,
上腸間膜動脈
,
大動脈瘤-腹部
,
腸骨動脈瘤
,
静脈血栓症
,
腸間膜虚血
,
上腸間膜静脈
,
非閉塞性腸間膜虚血
Keyword:
Radiography, Interventional
,
Thrombolytic Therapy
,
Mesenteric Vascular Occlusion
,
Abdomen, Acute
,
Thrombectomy
,
Mesenteric Artery, Superior
,
Iliac Aneurysm
,
Aortic Aneurysm, Abdominal
,
Venous Thrombosis
,
Tomography, X-Ray Computed
,
Aortic Rupture
,
Aneurysm, Dissecting
,
Mesenteric Ischemia
,
Mesenteric Ischemia
pp.51-56
発行日 2021年1月1日
Published Date 2021/1/1
DOI https://doi.org/10.34433/J00697.2021107066
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
<Headline>1 上腸間膜動脈急性閉塞は、発症時には腹膜刺激症状を認めないが、この段階で疑って造影CTを撮り診断に至らないと予後が悪い。2 上腸間膜動脈・腹腔動脈解離は、高度の自発痛のみを呈することがほとんどであり、造影CTによってのみ診断可能であるが、その多くは保存的治療の適応である。3 腹部大動脈破裂は多くの場合ショックの状態で搬入されるが、腹痛ではなく腰痛を訴えることもあり、注意を要する。4 内臓動脈瘤破裂ではその背景疾患が多岐にわたるため、背景疾患の存在に注意して治療に当たることが肝要である。
Copyright© 2021 SHINDAN TO CHIRYO SHA,Inc. all rights reserved.