特集 Hirschsprung病
【術式選択】
当院におけるHirschsprung病に対する腹腔鏡補助下Soave-伝田法の実際
関 千寿花
1
,
鈴木 啓介
1
,
田中 裕次郎
1
Chizuka Seki
1
,
Keisuke Suzuki
1
,
Yujiro Tanaka
1
1埼玉医科大学病院小児外科
pp.281-287
発行日 2025年3月25日
Published Date 2025/3/25
DOI https://doi.org/10.24479/ps.0000001130
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はじめに
Hirschsprung病に対する根治術の1つであるSoave法は1964年に報告された1)。Soave原法では,直腸と肛門の吻合を二期的に行っていたが,伝田らは腹腔操作による直腸の剝離と肛門吻合を一期的に行う変法を報告し,Soave-伝田法として普及した2)。さらに1995年にGeorgesonによって腹腔からの直腸の剝離を腹腔鏡補助下に行う術式が報告された。また,1998年にLuis De la Torre-Mondragónらによって経肛門操作のみで粘膜抜去と腸管のpull throughを行う方法が報告され1),現在ではこれらを基とした術式が多くの施設で採用されている。

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