連載
症例をどうみるか 上顎洞内を占拠した歯原性角化囊胞について
神崎 晶
1
,
莇生田 整治
,
宗像 花楠子
1慶應義塾大学 医学部耳鼻咽喉科
キーワード:
上顎洞腫瘍
,
内視鏡法
,
鼻腔
,
頭部CT
,
歯原性腫瘍-角化嚢胞性
Keyword:
Nasal Cavity
,
Odontogenic Cysts
,
Maxillary Sinus Neoplasms
,
Endoscopy
pp.549-551
発行日 2021年5月1日
Published Date 2021/5/1
DOI https://doi.org/10.24479/J01814.2021195614
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
19歳女性。左頬部腫脹を主訴に当院の口腔外科へ受診となった。CTでは左上顎洞内に埋没歯を伴う広範な嚢胞がみられ、MRIでもT2WIで内部均一な嚢胞が認められた。以上、これらの所見より本症例は歯原性角化嚢胞と考えられたが、歯科口腔外科と耳鼻咽喉科の境界領域病変であったため、両科合同で経鼻内視鏡下に上顎洞内の占拠病変を摘出した。その結果、病理組織学的所見からも確定診断され、術後の経過も良好であった。
Copyright© 2021 tokyo-igakusha.co.jp. All rights reserved.